「神奈川県の内申点は入試で重要」とよく耳にしますが、そもそもどのように計算されているのかまで正確に理解している方は多くありません。計算の仕組みを知らないまま対策を進めると、力を入れる教科や時期を見誤る可能性があります。
ここでは、神奈川県公立高校入試の内申点がどのように計算されるのか、135点満点の内訳や評定の仕組みをわかりやすく解説します。
神奈川県公立高校入試の内申点は、中学2年生の9教科の評定と、中学3年生の9教科の評定を2倍したものを合計して算出されます。中2の9教科評定の合計が最大45点、中3の9教科評定の合計も最大45点で、これを2倍した90点を加えると、合計135点(※)が満点です。
各教科は5段階で評定されるため、9教科すべてで「5」を取ると1学年あたり45点になります。中2は45点、中3は45点×2=90点となり、合計135点です。中3の評定は2倍して計算されるため、中2と比べて内申点への影響が大きくなります。
※参照元:神奈川県「選考基準の見方」(https://www.pref.kanagawa.jp/documents/63368/00_mikata.pdf)
中2で内申点の計算に用いられるのは、学年末までの学習状況をもとにした評定です。中2の1学期・2学期の評定は、その後の学年末の評定につながる途中経過であり、入試の調査書に記載される中2の評定は学年末のものが使われます。
そのため、中2の段階から定期テストだけでなく、日頃の学習にも継続して取り組むことが大切です。中3になってから中2の評定を変更することはできないため、中2のうちから9教科をバランスよく対策しておきましょう。
中3で内申点の計算に用いられるのは、2学期までの評定です。二学期制の学校では、三学期制の学校に準じて、同時期までの学習状況に基づく評価・評定が用いられます。中3の3学期の評定は、一般的な共通選抜の調査書に記載される評定には含まれません。
神奈川県の公立高校入試では、中3の評定は12月末頃までの学習状況をもとに決まります。そのため、中3の後半になってから評定を上げようとするのではなく、2学期までを意識して早めに取り組むことが重要です。
なお、公立高校入試では、評定だけで合否が決まるわけではありません。各高校が定める選考基準に基づき、学力検査や特色検査なども含めて選考されます。中3の後半は、志望校の選考基準を確認したうえで、学力検査などの対策にも力を入れていきましょう。
内申点の計算対象となる9教科は、国語・数学・英語・理科・社会の主要5教科と、音楽、美術、保健体育、技術・家庭の実技4教科です。135点満点の内申点を算出する際は、9教科それぞれの評定が同じように加算されます。
たとえば、数学で「5」を取った場合も、音楽で「5」を取った場合も、135点満点の内申点を算出する際にはそれぞれ5点として扱われます。そのため、主要5教科だけでなく、実技4教科も含めて9教科をバランスよく対策することが重要です。
ただし、高校によっては選考において特定の教科を重点化する場合があります。志望校を決める際は、9教科の評定だけでなく、各高校が公表している選考基準も確認しましょう。
各教科の5段階評定は、定期テストの点数だけで決まるわけではありません。現行の学習指導要領では、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点から学習状況を評価し、それらを総括して5段階の評定が付けられます。
そのため、定期テストで高得点を取ることだけでなく、各教科の学習に継続して取り組むことが重要です。具体的な評価方法や評価に用いる資料は教科や学校によって異なるため、授業で示される評価の観点を確認し、提出物や課題、授業での学習活動などにも丁寧に取り組みましょう。
神奈川県の公立高校入試では、中2の9教科の評定と中3の9教科の評定をもとに内申点が算出されます。中2は45点満点、中3は評定を2倍して90点満点となり、合計135点満点です。中3の評定は2学期までが対象となるため、早い段階から9教科をバランスよく対策することが大切です。
また、評定は定期テストの点数だけで決まるものではなく、3つの観点から学習状況が評価されます。さらに、高校によっては学力検査や特色検査、特定教科の重点化など、異なる選考基準が設けられる場合があります。内申点の計算方法を理解したうえで志望校の選考基準を確認し、必要な対策を計画的に進めていきましょう。