神奈川県の公立高校入試では、内申点が合否を左右する重要な要素の一つです。ただし、必要な内申点は高校によって異なり、内申点だけで合否が決まるわけではありません。この記事では、志望校の難易度別に内申点の目安を紹介するとともに、内申点が目標に届かない場合の考え方や志望校選びのポイントを解説します。
神奈川県の公立高校入試では、中学2年生と中学3年生の9教科の評定をもとに、内申点が算出されます。中学2年生は9教科の評定合計45点満点、中学3年生は9教科の評定合計を2倍した90点満点で、合計135点満点です。
ただし、135点満点の内申点は、合格に必要な点数そのものではありません。
高校ごとに、内申点にあたる「学習の記録(評定)」と学力検査、特色検査などをどのような比率で評価するかが定められています。2026年(令和9年度)の選考基準でも、高校によって比率や実施する特色検査などが異なります。
ここでは、過去の入試データなどを参考に、志望校選びの際に意識したい内申点の目安を紹介します。
なお、以下の数値は神奈川県が定めた合格基準ではなく、あくまで目標を設定するための目安です。実際の合否は、内申点だけでなく学力検査や特色検査などを含めた選考結果によって決まります。
横浜翠嵐・湘南・柏陽などの上位校を目指す場合は、内申点120点台後半~130点前後を一つの目標として考えるとよいでしょう。例えば、内申点130点は135点満点の約96%にあたります。9教科の評定を単純平均すると約4.8となるため、ほとんどの教科で「5」を目指す必要があります。
ただし、上位校では内申点だけでなく、学力検査の得点も重要です。例えば2026年(令和9年度)の選考基準では、横浜翠嵐の第一次選考は「学習の記録:学力検査:特色検査=3:7:3」、湘南は「4:6:2」、柏陽は「3:7:2」とされています。
そのため、上位校を志望する場合は、内申点を高い水準に保ちながら、入試本番の学力検査や特色検査にも対応することが重要です。
※参照元:神奈川県「選考基準について」(https://www.pref.kanagawa.jp/documents/63367/bosyuannai2_senkokijun.pdf)【PDF】
希望ケ丘・光陵などの進学校を目指す場合は、120点前後を目標の一つとして考えられます。
内申点120点の場合、135点満点に対して約89%です。9教科の評定を単純平均すると約4.4となるため、主要教科だけでなく実技4教科も含めて4~5を安定して取ることが求められます。
ただし、ここでも内申点だけで合否を判断することはできません。希望ケ丘・光陵では特色検査が実施されるなど、学校によって選考方法が異なります。
志望校を決める際には、内申点の目安だけを見るのではなく、その高校が内申点・学力検査・特色検査をどのような比率で評価するのかも確認しましょう。
港北・湘南台などの中堅上位校を志望する場合は、100点前後を目安として考える方法があります。100点は135点満点の約74%で、9教科の評定を単純平均すると約3.7です。
ただし、実際の合否は内申点だけでは決まりません。同じ程度の内申点でも、学力検査の得点や高校ごとの選考基準によって結果は変わります。
例えば、令和9年度の選考基準では、港北は第一次選考で「学習の記録:学力検査=5:5」、湘南台は「4:6」となっています。
このように、同じような難易度の高校でも内申点と学力検査の比重が異なる点には注意が必要です。
中堅校を志望する場合は、90~100点前後を一つの目標として考えられます。
ただし、これもあくまで志望校選びや学習計画を立てるための目安です。「内申点が100点あれば合格できる」「90点では合格できない」と判断することはできません。
高校によって選考基準が異なるため、現在の内申点と模試などの学力検査の結果を合わせて、自分の学力に合った高校を検討することが大切です。
内申点の目安を見るときに注意したいのが、目安と合格ラインは同じではないということです。神奈川県では、高校ごとに選考基準が設定されています。第一次選考では「学習の記録(評定)」と「学力検査」を基本として、学校によって特色検査が加わります。また、第二次選考では評定とは異なる評価項目も用いられます。
そのため、「内申点が目安より低い=不合格」とは限りません。内申点が目安を上回っていても、学力検査などの結果によっては合格できるとは限りません。
内申点が目標に届いていない場合は、まず志望校の選考基準を確認しましょう。高校によって内申点と学力検査の比率が異なるため、学力検査を重視する高校では、入試本番の得点力を伸ばすことが重要になります。
ただし、「当日点で必ず逆転できる」と考えるのではなく、内申点と学力検査の両方を踏まえて合格可能性を判断することが大切です。
まだ評定を上げられる時期であれば、現在の評定を教科ごとに確認してみましょう。特に「3から4」「4から5」のように、次の評定に上げられる可能性がある教科を把握すると、具体的な対策を立てやすくなります。
内申点は9教科すべてが対象となるため、主要5教科だけでなく、音楽、美術、保健体育、技術・家庭の実技4教科も含めて取り組むことが大切です。
志望校を選ぶときは、内申点の目安だけで判断するのではなく、以下のような点を総合的に確認しましょう。
特に神奈川県では高校ごとに選考基準が設定されているため、「内申点が何点ならどの高校」という単純な判断はできません。
志望校が決まったら、神奈川県教育委員会が公開している最新の選考基準を確認しておきましょう。
神奈川県の公立高校入試では、内申点は重要な評価材料の一つですが、必要な内申点がすべての高校で同じというわけではありません。
上位校では120点台後半~130点前後、進学校では120点前後、中堅上位校では100点前後などを目標として考える方法があります。ただし、これらはあくまで目安であり、合格ラインを示すものではありません。
まずは自分の現在の内申点を把握し、志望校の選考基準と学力検査の状況を確認したうえで、目標点を設定しましょう。