通知表と内申点と調査書は何が違う?

「通知表」「内申点」「調査書(内申書)」高校受験の話題でよく聞くこの3つの言葉は、似ているようで、それぞれ意味と役割が異なります。違いを理解しておくと、日々の学習が高校入試でどのように評価されるのかを把握しやすくなります。

ここでは、通知表・内申点・調査書の関係と、神奈川県公立高校入試で提出される調査書の内容、選考での使われ方を解説します。

※本記事は2026年10月時点の情報をもとに、神奈川県公立高等学校入学者選抜の令和9年度(2027年度)の制度について解説しています。入試制度は変更される場合があるため、最新情報は神奈川県教育委員会の公式情報をご確認ください。

「通知表」「内申点」「調査書」はそれぞれ違うもの

通知表は、学校での学習状況などを生徒本人や保護者に伝えるためのものです。各教科の観点別評価や5段階評定などが記載されます。内申点は、神奈川県公立高校入試において、9教科の評定を所定の方法で点数化したものとして一般に使われる呼び方です。調査書は、中学校が作成して志願先の高校へ提出する入試用の書類で、各教科の観点別評価や評定のほか、総合的な学習の時間、特別活動等、行動の記録及び所見などが記載されます。

つまり、通知表・内申点・調査書は同じものではありません。通知表などで示される学習状況をもとに評定が記録され、その評定は調査書にも記載されます。神奈川県公立高校入試では、その評定を選考に用いるための数値として計算します。

通知表は「学期ごと」の学習状況を確認するもの

通知表は、学校での学習状況を生徒本人や保護者が確認するためのものです。多くの中学校では、各教科について「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点による評価と、それらを総括した5段階評定が示されます。具体的な様式や記載内容は学校によって異なる場合があります。

通知表そのものを神奈川県公立高校入試に提出するわけではありませんが、そこで示される評定や評価は、入試で用いられる調査書の内容につながります。通知表を確認するときは、5段階評定だけでなく、観点別評価も見ながら、自分の学習状況を振り返ることが大切です。

内申点は9教科の評定をもとに算出される点数

神奈川県公立高校入試の共通選抜では、調査書に記載された第2学年と第3学年の9教科の評定をもとに、選考に用いる数値を算出します。基本となる計算は、第2学年の9教科の評定合計に、第3学年の9教科の評定合計を2倍したものを加える方法で、135点満点です。

この135点満点の評定合計は、入試の第1次選考で用いる「学習の記録」の基礎となります。実際の選考では、この数値を100点満点に換算し、学力検査や特色検査を実施する場合はその結果も含めて、学校ごとに定められた比率で合算します。また、学校によっては特定の教科を重点化する場合があります。

調査書は中学校が作成して高校へ提出する入試用書類

調査書は、中学校が作成して志願先の高校へ提出する入試用の書類で、「内申書」と呼ばれることもあります。神奈川県の調査書には、各教科の観点別学習状況と評定のほか、総合的な学習の時間の記録、特別活動等の記録、行動の記録及び所見などが記載されます。

調査書にはさまざまな項目がありますが、記載されているすべての内容が、そのまま合否判定の点数になるわけではありません。共通選抜では、選考方法に応じて調査書の評定や、第3学年の「主体的に学習に取り組む態度」の評価などが選考資料として用いられます。

調査書は神奈川県公立高校入試でどう使われるか

神奈川県公立高校の共通選抜では、調査書の評定、学力検査の結果などをもとに、学校ごとに定められた比率で選考します。第1次選考では募集人員の90%までを対象として、調査書の評定と学力検査の結果を基本に選考し、特色検査を実施する学校では、その結果も用います。なお、以前の共通選抜で全員を対象として実施されていた一律の面接は廃止されています。現在は、学校・学科などにより、特色検査として面接を実施する場合があります。

第2次選考では、調査書の評定を使わず、学力検査の結果と、第3学年の各教科における「主体的に学習に取り組む態度」の評価を用いて選考します。「主体的に学習に取り組む態度」は、評価Aを3点、Bを2点、Cを1点として9教科を合計し、27点満点で算出した後、100点満点に換算します。特色検査を実施する学校では、その結果も選考資料となります。各資料の比率は学校・学科などによって異なるため、志望校の選考基準を確認することが大切です。

通知表・内申点・調査書の関係を理解して
受験対策につなげよう

通知表、内申点、調査書は、それぞれ役割が異なります。通知表では日々の学習状況や評定を確認し、その評定は調査書にも記載されます。神奈川県公立高校入試では、調査書の評定をもとに算出した数値が第1次選考の資料として用いられるほか、第2次選考では第3学年の「主体的に学習に取り組む態度」の評価も選考資料となります。

そのため、受験対策では定期テストの点数だけを見るのではなく、各教科の観点別評価や5段階評定を確認し、自分の学習状況を振り返ることが大切です。志望校がどのような比率で調査書や学力検査、特色検査を扱うのかも確認し、日々の学習につなげていきましょう。

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